FXの代表的なコスト「スプレッド」とは?

FX初心者の方であれば、口座開設、口座維持費も無料、振込手数料なども全て無料のことが多いので、コストがゼロと理解している方も多いかもしれませんが、実は一番のコストが「スプレッド」です。「スプレッド」がFX会社にとっての「手数料」となるので、かならず取引の度にかかっているコストだと理解しておかなくてはなりません。

スプレッドが手数料になっています

スプレッドとは、「売り」「買い」の価格差のことです。
取引チャート画面上ではこのように表示されています。

★USDJPY(ドル/円)取引 の場合

SELL (売り)110.541 ⇚ 差0,019 ⇛ BUY(買い)110.560

この差0.019円 つまり1.9銭がスプレッドで、取引の時に手数料として支払われる金額になります。

為替取引は、買いと売り、売りと買いがセットになっていますので、買いエントリーした場合には売り決済が必要になります。

たとえばドル円を110 .560 で買い、すぐに売ろうとしても110.541でしか売れませんので、買った途端に損をしている事になりますが、これがFXにおける手数料になります。

スプレッドは業者による違いもあり、日本のFX会社はスプレッド0.3銭など、世界でも最小のスプレッドで取引できることが大きなメリットとなっている会社があります。

スプレッドが狭い日本のFX会社はどこ?

FX会社のサービスの一環としてスプレッドはFX会社で違いますが、実は、通貨による違いのほうが大きいです。ドル円やユーロ円など、取引量が多い通貨の組せであればそれほど大きくありませんが、ポンド、カナダドル、ランド、フランなどは大きくなります。

その為、初心者の方にはスプレッドが狭くて利益が出やすい通貨ペア
USD/JPY(ドルと円)、EUR/JPY’(ユーロと円)の取引をお勧めします。

スプレッドが広がる時があります

FX会社は、基本的には固定スプレッドや標準スプレッドとしてスプレッドを固定しています。原則固定のFX会社でドル円のスプレッドが0.3であれば、常にBID(SELL売り)とASK(BUY買い)は0.3離れている事になります。

しかし、原則固定であっても為替相場が激しく動く時にはスプレッドが広がることがあります。アメリカの雇用統計発表時のように重要な経済指標が発表される時には、発表直前からスプレッドが広がり始め、相場が落ち着くまでスプレッドも安定せず、通貨の取引高によって刻々と値が変化します。

他にも、例えば米大統選挙の時のように大きな政治的なイベントがある場合には要注意です。相場が急騰、急落するような場面ではスプレッドが広がります。相場変動時は、レートの動きも激しくなりますが、同時にスプレッドも確認して取引をする必要があります。

また、スプレッドが通常よりも広がっている時は、この後激しい動きになるので、いつもと同じような感覚で取引をすると思わぬ損をしてしまうことがあります。

FX初心者は、スプレッドが広がっている時は取引は控えることをお勧めします。