OCO注文とはどんな注文?

OCO(オーシーオー)注文とは、“One Cancel the Other”の略で「複数注文」とも呼ばれています。

2つの注文を同時に出して、一方の注文が成立したら、もう一方の注文は自動的にキャンセルされます。これから相場がどちらに動くか読めない時、上がったら利益にしたいけど、下がったら損切りしたい。といった時に両方の注文を出しておける、願ってもない注文方法です。

OCO注文の使い方

新規注文にも決済注文にもどちらにも使えます。どちらの注文も大変便利ですが、具体的にどんな場面で使ったらよいかご紹介します。

決済注文を予約したい時

【注文を出しておいて、その後外出しなくてはならない時】〜指値買い+逆指値売り
注文をして持っているポジションがあった時、相場がどちらに動くかわからない時には大変心配ですね。そんな時に、「利益が出たら指値注文で確定」逆に相場が動いてしまったら、「損切りを逆指値注文で確定」という2つの決済注文を出すことが出来ます。相場が動いてどちらかの指値に掛かると、注文が発動します。
帰宅後にどちらかの注文が発動したかを確認すれば良いだけです。

 

例えば「1ドル=101円」のときに1万ドルのポジションがあったとします。為替レートが「円安で102円になったら売り、円高で100円になったら売り」という2つの注文が出せるわす。どちらかが約定したら、残された注文は自動的にキャンセルされます。

1万ドルが買いポジションであれば、為替レートが上がったことを想定した利益確定の売り戻し、下がったことを想定した損失限定の売り戻しといったOCO注文が出します。

1万ドルが売りポジションであれば、為替レートが上がったことを想定したは損失限定の買い戻し、下がったことを想定した利益確定の買い戻しといったOCO注文が出します。

また「1ドル=101円」のときに「3円の円安で104円になったら売り、1円の円高で100円になったら売り」のように、利益を大きく損失を小さくすることで、利大損小を意識した注文もしやすいです。

新規注文で使う場合

【レンジ相場で値が一定の間を上下している時に新規注文で利用する】〜指値買い+指値売り

レンジ相場では、ある一定の幅でレートが行ったり来たりしているので、それを利用する注文ができます。現在値からレンジの上限辺りに行ったら「売り」下限辺りに行ったら「買い」と2つの予約を入れることが出来ます。
 

赤の「買い」注文が約定した後、更にこのように2つの「売り」注文を入れると利益を確保するか、予想に反してレートが下がったら損切りするかを同時に予約できます。

 この「新規注文でOCO+決済注文でOCO」の2段階を続けることで、レンジ相場では繰り返し利益が得られる可能性が高まります。主婦やOLのようにパソコンに向かう時間が限られる人も扱いやすいです。

【レンジ相場が終わってどちらかにトレンドが発生しそうな時に、見てなくても新規注文が出せる】〜逆指値買い+逆指値売り

レンジ相場が続いているといつかそのレンジをブレイクするときが来ます。1度ブレイクしてしまえば、その方向にトレンドが発生しやすくなります。どちらにトレンドが発生するかを見守っていられない時に、どちらかの注文が成立するように2つの注文を出しておきます。

OCOのメリット

OCOのメリットは、何と言ってもPCやスマホでずっと相場を見ていることが出来ない女性にぴったりなことです。家事や仕事中、または睡眠中など、画面をチェックできなくても注文を出しておけるのでとても便利です。

OCOの注意点

レンジ相場の時に、レンジの高値、安値を超えたレートで予約注文を入れる時には、レートが思わぬ高値をつけた後にレンジに戻ってしまったりすることもあります。その際には高いレートで「買い」注文が約定してしまうので、その後に下落してレンジに戻った時には損が出てしまいます。

その為、レンジ幅よりも少し高く、または安い幅をもたせたレートで注文を入れる方が安全です。その際には利益が少なくなりますが、監視していなくても有利な注文が予約できる利点とどちらが良いのか自分で選択していく必要があります。

まとめ

相場に合わせて自由自在に予約注文ができるようになると、ずっとPC画面を監視していなくても利益を得るチャンスを逃さずつかむことが可能になります。
初心者には最初は大変難しく感じるかと思いますが、すべては慣れと経験を積むことですので、何度もデモで練習してみるなどして、結果を確認してみましょう。

自動的に利益が得られる、損失のリスクは予め限定されることが理解できるようになるでしょう。

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