大切な資金を失わないために 重要と言われている「損切り」とは?
損切り(ストップロス)とは?
実際の取引では、ど動く方向は「神のみぞ知る」と言われる程、どんなに上手なプロのディーラーでもカリスマトレーダーであっても100%相場を予測するは不可能と言われています。
つまり、確率を高めることは可能ですが、誰もが勝率100%ということはありえなのす。
ということは、思惑とは反対側に相場が進んで含み損を抱えてしまうということは日常茶飯事なので、それ自体を恐れる必要はないのです。怖いのは、予想をはずすことではなく、損失を拡大させることなのです。そのため、「損切り」は悪ではなく、正しい損切りはトータルで利益を残すための「善」であると捉えます。
トータルで利益を出す「損切り」の設定方法とは?
◆ポイント1◆注文を出す前に、明確で具体的な「損切りポイント」を設定してあること。つまり、「損切りする価格」をあらかじめ決めてからポジションを持つこと
◆ポイント2◆「損切りポイント」は、それ以上反対方向に進んでしまったら、自分が想定していたシナリオが破れるというポイントには必ず設定すること。
◆ポイント3◆毎回一定のpips(例えば、5分足でトレードするなら20pips以内など)に設定する方法も有効なので、自分の資金で何回損切りしても大丈夫であるか把握しておくこと。
⬛トレードスタイルごとのストップロスの幅
手法 | 保有する時間 | ロスカットの幅の基準 |
---|---|---|
スキャルピング | 数秒~数分 | 数pips〜10pips |
デイトレード | 数分~数時間 | 50pips以下 |
スイングトレード | 数日~数週間 | 50pips~200pips |
FX初心者がやってしまいがちな失敗とは?
実際にトレードを始めると必ず起こることですが、自分の予想がはずれて含み損をかかえても「いずれ戻ってくるかもしれない。」と、考えてしまうことはよくあります。
確かに、翌日になると値が戻って来てプラスになるということも良くあることです。でも、反対に全く値が戻らず、反対方向に大きく進んでしまうこともあるのです。その際に、含み損の額が大きすぎで口座残高以上となり、強制ロスカットになって取引がそれ以上できなくなる。ということは良くあることです。
実は、FXは「怖い」「ギャンブル」という印象を持って2度と相場に参加できなくなってしまう人は、こんな失敗をした経験の人が多いのです。
いわゆる「退場」といって、損失額が大きすぎて2度と相場に戻って来れなくなってしまうのは、、損失を拡大させない「ストップロス(損切ポイント)をあらかじめ設定する知識やスキルが無かった」だけなのです。
自分の思惑と反対方向に相場が進み、どんどん損失が膨らんでいくのを見るのは本当に恐怖体験です。でも、ストップロスをあらかじめ設定して、ある程度幅まで損失が膨らんだら潔く損失を確定して、反対売買をしていれば、損は埋まり利益がプラスになることは、その知識とスキルがあれば十分に可能なのです。
FXで大事なのは、あらかじめ「シナリオ」を自分で描いておくこと
そこで、初心者から自分の習慣として定着させておくと勝てるトレーダーになれる方法をお知らせします。
それは、もし想定と反対方向に動いたら、ここまで損失が出たら損切しようというレートを「ルール」としてあらかじめ決めておくのです。あらかじめ決めておかないと、実際に含み損を抱えてくると冷静な判断が出来なくなることは良くあることです。
FXの取引で大変に重要なことは、「ルール」を決め、その「ルール」に必ず従うことなのです。最終的に、これが自分を守ることになります。
知識とスキル、そして精神的な面が問われるというのは、このように、自分で決めた「ルール」をどんなときにも守れるかどうか?ということなのです。
十分に利益を伸ばせるのにもかかわらず、気弱になって小さな利益で利益を確定したくなってしまう「チキン利食い」も、あらかじめ損切りポイントを決めておかない(あるいは決めたのに破る)ことが主な原因なのです。
性格にもよりますが、いっそのこと、注文を出して見ているとドキドキしてしまって嫌であれば、注文を出したら利益確定のレートと損切りのレートを設定して(OCO注文といいます)画面を閉じて見ないようにすることも可能です。ある程度時間が経てば、そのトレードが利益となったのか損切りとなったのかの結果がわかりますので、それまで画面を見ないようにするのです。
結局、見ても見なくてもチャートは勝手に動くので、最初に相場の状況を判断して注文を入れたら、後は別のことをしていることも可能なのです。
このように、FXは予約注文の設定をしておくことができます。詳しくは別の講座で解説しますね。
ストップロス注文を出すタイミングは?
ストップロスは、基本的にはエントリーと同時に設定します。
これは2つの理由があります。
- エントリーと同時に異常事態が起こって値が大きく動き、あっという間に損が拡大してしまうようなリスクを回避するため
- ストップロスの幅を予め想定して、負けてもいくらの損で収まるかを常に意識してトレードすることが、最終的に利益を残して勝てるようになるためには必須だから
エントリーからエグジットまでのシナリオを描かずにエントリーをしてはいけないのです。ですので、必然的に「一回のトレードでいくらまでの損を許容するか。」があらかじめ決まっていなくてはなりません。
まとめ
実は私も、ある時に「資金管理の重要性」を指摘されて「ハッ」とした経験があり、それ以降のトレードが大きく変化した経験があります。
FX投資は、自分のルールを作り、ルールを決めたら必ずそのルールを守ることが大事です。「自分のルールを作る」ことは、経験を積んで初めて細かいルールを作ることができますので、どうしても試行錯誤が必要です。でも、決して避けて通ってはいけないところですので、予め心しておきましょう。
また、トレード中は、自分の資金の増減に感情を揺さぶられる経験をするでしょう。そんな時に、必ずルールを守るということがいかに難しいか、必ず体験することと思います。
でも、本当に安定したトレード成績を残して、勝って利益を継続的に上げるためには、自分で作ったルールを必ず守ることが出来なくては達成することができないのです。
勝っているトレーダーは、必ず「自分で作ったルールを守る。」を守るためのルールさえ決めると言われています。
あなたも1日も早く自分なりの「勝てるルール作り」をして、ルールを守るトレーダーになれるようになれるよう、日々の努力を欠かさないようにしましょう。
FX注文方法マスター編【コンテンツ一覧】
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