「指値注文」とはどんな注文?

指値注文は、レートを指定して注文する方法です。

相場の様子を見て、このレートまで安くなりそうなので、そのレートになったら買いたい、このレートまで高くなりそうだから、そのレートになったら売りたいという時に便利です。

指値注文の使い方

○○円で買います!」「○○円で売ります!」というのが指値注文です。

例えば、現在のレートが110.850の時に、111,000になったら下落が始まりそうだから「111.000で指値売り」といった注文です。

指値注文の例

例えば、ある一定のレートの間を何度も価格が行き来するレンジ相場では、レンジを作っている幅の一番高いレート時に、「〇〇円になったら売る」という予約を入れておくと大変有利なレートで売り注文を入れる事ができます。反対に、レンジの幅の一番安い価格帯で「〇〇円になったら買う」とすれば、一番安く有利なレートで注文を入れることが出来ます。

 

【レンジ相場の上限・下限での注文】

このチャートの場合、レンジ相場と判断して、レンジの上限付近の114.550円で「売り」の指値注文を入れます。その後、レートが思惑通り下落して利益が出ている状態です。

この後、レンジの下限に近づいて来たら、「指値」または「成行」で決済すると利益が確定します。

【上昇トレンドの押し目買い】

このように上昇トレンドが発生している時に使う方法があります。

トレンドが発生してもっと上昇と判断できます。このような時には、あわてずに、上昇が一旦小休止しそうな価格を狙います。この場合、価格がキリ番といって、ちょうど.500というレートを付けた時には価格が一旦下がる傾向がああります、また、ちょうど移動平均線近くまで戻る「押し目」が発生しそうなことが予測できるので、より安い価格で買うために「110.350まで下がったら買う。」という指値買い注文を入れました。

「〇〇円まで下がったら買う」という買い指値注文を出したわけです。

【下落トレンドの戻り売り】

もちろん、下落トレンドでも同様に「戻り売り」が出来ます。

このチャートでは、現在110.500円だけど、もう少し有利な価格110.350で買いたいと指値注文を入れた図です。思わく通り、一旦価格が下がって110.350円をつけた後、再上昇を始めた為、利益幅を広げることができました。

この場合のように、明らかな下落トレンドが発生している時には、移動平均線まで価格が戻るときがあります。これを「押し目」と言いますが、その時が「売り」でエントリーするチャンスです。出来るだけ高めの指値で売り注文を出しておくと、チャンスを逃さず捉えることが出来ます。

「〇〇円まで上がったら売り」という売り指値注文だったわけです。

指値注文のメリット

●指値注文は価格は有利な価格で約定することもあります。

指値注文の場合、約定する価格を決めていますので、基本的にはその価格以外の不利な価格では約定しません。しかし、その時の状況で注文価格よりも有利な価格であれば約定する可能性があります。

●有効期限を決められます

指値注文は、そのレートになるのがいつまで有効か注文が有効な期間を設定することができます。本日中、今週末まで、あるいは無期限といったように、相場の動きを読めるようになると、そのレートになることが予想できるようになるので、自分でずっと監視しておかなくても注文を予約して入れることが出来ます。

指値注文の注意点

指値注文は、価格を決めて注文を出すので、その価格にならなければ注文が約定しません。

つまり、ほんの数pips違うだけでも注文が通らないのです。
利益は最大化したいので、最大に利益を取れる価格で注文を入れたいところですが、その価格にならずにほんの数pips足りなくて反対方向に動いて行ってしまうということもあります。そのような事を防ぐためには、数pips余裕をもった値を指値にするとよいでしょう。

まとめ

FXで利益を得るには、できるだけ安く買い、できるだけ高く売ることですので、

現在のレートが十分に安くない、高くない時に、このレートになったら買おうと戦略を練って注文を入れることが大事です。中途半端なレートで適当にエントリーしてしまうのではなく、この相場だったらこの価格まで行きそう、と、相場を良く観察する必要があります。

レートが動くのには時間がかかる場合がありますので、「待つのも相場」といわれ、ある有利な価格まで待つ事がトレードの勝つ秘訣のひとつでもあります。この指値注文を活用すると良いでしょう。

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