FXの基本的な注文は「成行注文」と「指値注文」の2つです。

成行注文とはどんな注文方法?

「成行注文」とは、現在見ているレートですぐに注文を出す方法です。レートを気にせずに「買い」か「売り」だけを指定してその時のレートで注文を出す方法です。
成り行き注文を出すと、注文は即座にFX会社に届き、基本的にはその時のレートですぐに約定します。

成行注文の使い方

チャートを見て、ろうそく足の動きなど相場状況を見て、ここで注文を入れると良いと思った瞬間に注文を入れることが出来ます。また、決済注文も、ろうそく足の動きを見なががら動きに合わせて利益が伸びた瞬間に利益確定の注文を入れたい時などに使います。基本的にはチャートの動きを見ながら売買をするときに、この場所で注文をすぐに入れたい。という時に使います。

もちろん、注文と決済のどちらかを「指値」注文にしても大丈夫です。

エントリーのみ成行注文し、決済を指値注文で「〇〇円になったら決済」という成行注文と指値決済をすることも出来ます。反対に指値注文で「〇〇で買い」ポジションを持った後に、チャートを見ながら「およそ20pips利益が取れたからOK」と成行注文で利益を確定することも出来ます。

成行き注文の例

「成行でドル/1万通貨」などど注文を出します。

成行注文での売り買いは、チャートの形を見ながら注文と決済をするような場合に使えます。
このチャートのように、上昇トレンドが始まったチャンスを見つけたらエントリーし、上昇が止まったと判断してエグジッドするという方法です。

例えばこのチャートをご覧ください。

チャートの左の赤い星印の場所は、ろうそく足と平均移動線の動きを見て、ちょうど上昇トレンドに転換したのではないかと判断出来ます。つまり、ろうそく足が移動平均線の下から上に抜け、高値を超えて行く動きをしています、また、移動平均線がゴールデンクロスをして、すべて右上がりに角度が生まれたポイントです。

この動きを見て、ろうそく足の赤い星印のポイントでチャンスを逃さずに「成行買い」の注文を入れます。

すると、その後、きれいに上昇トレンドを作り始めました。

その後、押し目を作りながらも移動平均線上のトレンドに乗って上昇します。
青の星印付近に来ると、高値更新が止まって、ろうそく足が横ばいを始めました。上昇トレンドが終了しそうであることが予測できます。そこで、ろうそく足が移動平均線を上から下に抜けたタイミングで「成行売り」で決済注文を出し、利益を確定します。

成行き注文のメリット

チャートのろうそく足の動きのパターンが読み取ってその後のチャートパターンが予測し、動きが思惑通りになったら、その場所に注文を入れたい。という時に瞬間的に判断して入れることができます。

注文を出した後に利益の方向に大きく動く時があります。そのような時にも「成行注文」で決済すると、大きく利益を取ることもできます。このような場合には、利益が伸びたタイミングで即断で「成行」で注文を入れます。

また、反対に、利益の方向にその後動けば良いのですが、反対方向に大きく動いて損失が出そうなときには、すぐに損切りすることも大事です。予測とは反対に相場が動き出してしまった時には、傷口を広げないようにすぐに損切するためにも、成行きで損切決済を出すことが出来ます。

成行注文の注意点

ただし、注文が通るまでにわずかなタイムラグがあることもあります。また、相場が激しく動いている最中の場合、注文ボタンを押した瞬間から実際の注文が成立するまでにレートが動いてしまい、そのまま注文されてしまうこともあります。これを「スリッページ」といい、トレーダーは「注文が滑った。」などと言います。

アメリカの経済指標発表時や、政治的なイベントや為替と関わるような重大発表があった後には注文が殺到するために約定するまでに時間がかかってしまうためです。

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