【入門-第８講座】どの通貨を取引するか？通貨ペアの特徴を知りましょう

通貨ペアって一体何？

世界には多くの国と多くの通貨があります。

FXとは2つの通貨（この組み合わせを通貨ペアといいます）の交換レートの動きに対して投資する金融商品なのです。

世界中のさまざまなな通貨を取引することも可能なのです。トレードは通貨と通貨の交換レートなので、通貨の組み合わせの数だけ通貨ペアが存在します。FX会社は沢山ありますが、その中でも最も多くの通貨を使っている取引会社が170種類程度もの通貨ペアを取引することも可能です。

実際にFXでは、あなたが口座に入金するのは円ですが、いったん「証拠金」として口座に円で入金しますが、円以外の通貨ペアをトレードすることができます。

米ドル・ユーロ・円の３通貨が基本です

ユーロ/円、ドル/円、ユーロ/ドルの３種類の通貨ペアができます。

通貨ペアの表記は順番が決まっています。

「ユーロ/ドル」であって「ドル/ユーロ」言わないのは、世界中同じルールでトレードするためです。これから見ることになるチャートは、すべてこの順で表示されます。

世界の経済はアメリカを中心に動いていると言って良いのです。

アメリカの通貨である米ドルはまさしく世界の基軸通貨（キーカレンシー）となっています。FXもアメリカ中心「米ドル中心」で考えるとわかりやすくなることが多いので、特に入門者は、「ドル/円」の取引からスタートすることをオススメします。

取引するべき通貨とは？

FXを始めるなら最初は一番なじみのある「ドル/円」の組み合わせから始めてみましょう。身近で政治・経済変化の情報も多く、しかも手数料にあたる「スプレッド」も狭いので取引しやすいためです。

世界の取引量からするとドルの次に多いのが「ユーロ」で、その次にメジャーな組せ「ユーロ/円」または「ユーロ/ドル」も、次の視野に入れておきましょう。。

情報量も豊富なうえ、取引コストとなる売値と買値の差(スプレッド)もマイナー通貨と比べると狭く有利に設定されています。メジャー通貨取引することは為替相場自体の勉強にもなりますが、マイナーな通貨になればなるほど情報も少ない上に変動幅も、スプレッドも大きくなりやすいため取引には注意が必要です。

一方で、FXでは資源国であるオーストラリアやニュージーランドの通貨、豪ドルやNZドルは資源価格にも影響を受けます。先進国の中では比較的金利が高めなのでスワップ金利狙いの投資家に好まれます。

他には南アフリカ、トルコなどの経済的にマイナーな国の通貨もスワップ金利狙いの投資家には人気があります。これらの通貨はマイナー通貨と呼ばれ、高金利という魅力があるのですが、経済規模が小さく不安定で自分の大切なお金を預けるには、不安要素が大きいためリスクが高く、初心者向けではありません。

FXで取引できる主な通貨ペア

取引できる通貨ペアは他にも沢山ありますが、初心者はこれらの通貨の通貨コード、ペア通貨の表示順を覚えておくとそのままチャートを読む時に必要になるので、覚えておきましょう。

基本の通貨ペア

米ドル/円（USD/JPY)
ユーロ/米ドル（EUR/USD)
ユーロ/円（EUR/JPY)

クロス/円（米ドル以外の通貨と円の通貨ペア）

英ポンド/円（GBP/JPY)
豪ドル/円（AUD/JPY)
ニュージーランドドル/円（NZD/JPY)

日本円が入らない取引（上級者向け）

英ポンド/ドル（GBPP/USD)
ユーロ/英ポンド（EUR/GBP)
ユーロ/豪ドル（EUR/AUD)
ニュージーランドドル/米ドル（NZD/USD)　

以前は有事のドル買いと言う言葉がありましたが、2001年の同時多発テロ以降は有事のドル売りとも言われています。

最近は金融危機のリスク回避などに円が買われる動きが特徴的になってきています。
こんなことも知っておくと、世界情勢や国の間の力関係などもわかってきて楽しいのがFXの魅力です。

ニュースや政治経済の動向をテレビ、ネット上の経済・金融ニュースサイトなどで確認する習慣も持つようになると、世界が立体的に鮮やかに見えて来て大変楽しくなって来ます。いわゆる、値動きに影響を及ぼす「ファンダメンタル」と呼ばれるものですが、どのように影響するのか、為替チャートと見比べながらニュースを見ていると、専門家の解説も良くわかるようになるし、大まかな予想も立てることが出来て一石二鳥です。

また、わからない用語はこまめにネットで調べる習慣をつけると、いつの間にか世界情勢に詳しくなって、周囲の人からも一目置かれるようになるかもしれません。