KせんせいKせんせい

桜子さん
前回の「グランビルの法則」はどうでしたか? 


桜子さん桜子さん

せんせい
何だかイメージではわかったような気がします。


KせんせいKせんせい

そうですね。まだピンと来ないかもしれません。
トレードを始めると、一体どこで買ったら良いのか?売ったら良いのか?
判断の基準が欲しいって思うようになります。そんな時に思い出してみて下さいネ!


KせんせいKせんせい

今回は「ダウ理論」についてですよ〜!ダウ理論は
最も重要なテクニカルのひとつです。

ダウ理論とは?

 

『為替相場の値動きには、様々な要素が関係しているが、一度上昇もしくは下降というトレンドが始まると、それを明らかに反転させる現象が起きない限り、相場は上昇もしくは下降を継続する。』

これがダウ理論です。

なぜこれが重要かというと

一度できたトレンドは、明らかに反転するまでしばらく継続する。」ということは、トレードする時に、トレンドがどちらかに進むのを最初の頃に見つけることが出来れば、しばらく続くトレンドの間に利益を伸ばすことができるとうことが判っているからです。

そこで、世界中のトレーダーが相場にエントリーする時に使っている、重要なテクニカルな理論だということなのです。

ダウ理論に基づくトレンドは2種類「上昇トレンド」「下降トレンド

そして、トレンドでない時は「レンジ(持ち合い)」です。

上昇トレンドとは

高値と安値がその前の高値安値より連続して切り上がっている状態を指します。

高値と安値がその前の高値と安値よりも切り上がっている状態が上昇トレンドです。

このようにキレイにすんなりと高値更新していかなくて、少し下落しても、安値を割らないで上昇すれば、上昇トレンドが継続していると捉えます。

下落トレンドとは?

下降トレンドは、上昇トレンドとまったく逆の状態です。
高値と安値がその前の高値安値より連続して切り下がっている状態を指します。

安値と高値が連続して切り下がっている状態が下落トレンドです。

上記のようにキレイにすんなりと下値は更新していかなくとも、戻り高値を超えないで下降すれば、下降トレンドは継続していると捉えます。

レンジとは?

「ボックス圏」「もみ合い」などとも呼ばれます。

 

レンジ相場とは、ある一定の変動幅の中で価格が上昇下降を繰り返す状況です。トレンドでないところ、つまり方向感が明確に出ていないところは、全てレンジの中にいると判断します。

上の図のように、きれいな形で安値と高値を繰り返すことはまれで、安値や高値がレンジの最安値・最高値に届かずに折り返しながら往復するようなことは頻繁に起こります。

このオレンジの枠での部分ように、不規則に高値と安値を往復している場合もレンジです。
レンジ相場であることの判別は、上記のチャートに表示してある3本の移動平均線が平行になっていることからも判断することが出来ます。

トレンドの売買方法

エントリーする場所の判断の方法

なぜ、トレンドとレンジを見分ける必要があるか?
全ては、今がエントリーすべき場所にいるのかどうか?を判断しなくてはならないからです。

トレンド⇛レンジ⇛トレンド⇛レンジ⇛トレンド

相場はこのような繰り返して成り立っています。

そして、トレンドとレンジはそれぞれ売買方法を変えなくてはなりません。

トレンドだと思っていたらいつの間にかレンジに入っていた。ということは、よくあることです。
でも、それに気が付かずにトレードしていると大きな損を抱えることになってしまいますので、注意が必要なのです。
そして、トレンドとレンジのどちらにいるのかの状況変化の判断をキチンとできるようになると、かなりの確率で利益を上げていくことができるようになります。

上昇トレンドの「押し目」買い

上昇トレンドでは「押し目買い」をします。

オレンジの矢印が「押し目」です。ここが「買い」のエントリーポイントです。
上昇トレンドの時、相場は上下に波を作りながら上昇していきます。そして、上昇トレンドが発生したと慌てて波の高いところで買ってはいけません。なぜなら、相場は後から見ればそこから上昇してレートが上がって利益になったということが判りますが、エントリーしてすぐにレートが下がってそのまま下がり続けてレンジに入ってしまった。なんてことはよくあることだからです。

なので、高値を付けたら、できるだけ「押し」(レートが下がる)まで待ってから、買いでエントリーするようにしなくてはなりません。
初心者は、「待つ」ことが出来ずに「飛び乗り」をして、高値つかみで結局損をしてしまう。ということはよくあることです。相場では「待ってタイミングを計る」ことを身に付けていくことが大事です。

下降トレンドの「戻り売り」

オレンジの矢印が「戻り」です。ここが「売り」のエントリーポイントです。

上昇トレンドと同じように、下降中でも波の一番低いとこに飛び乗ってエントリーしないように注意が必要です。戻り高値と思えるところまで波が戻ったら「売り」でエントリーするようにしましょう。

レンジの売買方法

レンジで売買はこの2つの方法があります。

  • レンジの高値圏で「売り」安値圏で「買い」
  • レンジブレイクアウトといって、レンジ圏を抜けたポイントで安値を抜けたら「売り」高値を抜けたら「買い」

狭い範囲の中でレートが不安定に上下しているレンジの場合には、初心者のあなたには売買をお勧めしません。相場が行き先を迷っている状態で、どんな不規則な動きをするかは誰も予測できないからです。つまり、売買すべき相場ではない。といえます。

ただし、レンジ売買を得意とするベテランのトレーダーもいますので、どんなポイントで売買するか、売買ポイントだけお伝えしておきました。

また、大きな視点で見れば、日足、週足では相場は常に「レンジ」の中にいることは確かです。つまり、「ここ数年間は、100円~110円の間を上下している。」のであればレンジの中にいるということなのです。

まとめ

トレンドとレンジの違いは区別できるようになれそうでしょうか?
チャートを開いて最初にやることが、トレンド相場とレンジ相場のどちらにいるのかを区別すること。

ということが、トレードする前に必ずしなくてならない「相場環境の判断」の大事なポイントです。大変重要なポイントですので、忘れないようにしてくださいネ

上昇トレンド中の「押し目買い」、下降トレンド中の「戻り売り」と言葉で覚えておきましょう。
そして、「待つも相場」と言われるように、相場は飛び乗り禁止です。慌ててエントリーしても良い結果にはならないことが多いのです。

目指すべきは

相場の状況をあらかじめ充分に良く判断し、最高のエントリーポイントまで待って相場に入ること。

なのです。

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