KせんせいKせんせい

突然だけど、桜子さんはメイクをプロの人から習ったことありますか?

桜子さん桜子さん

せんせい 突然ですね! 私、メイクが上手になりたいとは思ってますけど。。

KせんせいKせんせい

はい、今日のお話は「黄金比」についてなので、ちょっと聞いてみたのです。

KせんせいKせんせい

実は、バランスだけを言うと、美人の顔のバランスも「黄金比」が当てはまるそうですよ。メイクをするときにはできるだけ黄金比率に近づけるようにシャドーを入れたり、ハイライトを入れたり。。。

KせんせいKせんせい

自然界の「黄金比」が、実はFXではフィボナッチ比率といって、相場を読むときにすごく使えるんです。勝つコツにつながっている!って話です。

桜子さん桜子さん

せんせい 

メイクも一緒!って話なんですか〜?何だか面白そうです〜。

KせんせいKせんせい

はい、相場って人が作ってるものだから、面白いんです。 今日のお話は「フィボナッチ」についてです!

フィボナッチ比率とは?

大多数の人が見て、美しい、また「心地よい」と感じるバランスがあるのは知ってますか?

人間が心理的に「心地が良い」とされる比率があって、自然界はそのバランスに支配されているということなのです。フィボナッチ比率は、木の枝分かれ・ひまわりの種の配列など、自然界によく見られます。また、モナリザやミロのヴィーナスを代表する多くの芸術作品にも見いだすことができます。

これと同じ比率がFXの相場に当てはまります。
相場は人の集団心理で動いているので、自然の摂理に従っているとも言えるのです。

そもそもフォボナッチ数列とは何?

フィボナッチ比率とは、12世紀~13世紀の中世時代に有名だったイタリアの数学者レオナルド=フィボナッチの名前に由来しています。

次の数字の並びを見てください。

「 1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144, 233,377・・・」

永遠と繰り返されるこの数列を、フィボナッチ数列といい、フィボナッチ比率に使われる数字です。
この数列には特徴があり、ある数字と次に続く数字を見てみると、面白い関係にあります。

● 連続する2つの数字の和がその次の数になる。
● どの数字も、1つ後の数字で割ると0・618に近づく。
● どの数字も、2つ後の数字で割ると0.383に近づく。
● どの数字も、3つ後の数字で割ると0・236に近づく。

まず1つ目の、連続する2つの数字の合計が、次の数字になるのはこういうことです。

1 + 2 = 3
3 + 5 = 8
5 + 8 = 13

2つ目〜4つ目のこの法則を計算すると、次にようになります。

13÷ 21= 0.618
13÷ 34 = 0.382
13÷ 55=0.236

これは、どの数字を取っても同じようになります。
そして、この0.236、0.382、0.618という倍率を、「フィボナッチ比率」といってFXのチャート分析に使います。

フィボナッチ比率でFXチャートが読めます

相場の世界には「半値戻し」「3分の1押し」といった言葉があります。

実は、相場にはレートが動く一定のパターンが存在します。例えば、今までつけていた高値と安値のちょうど「23・6%」「38・2%」「61・8%」「76・4%」の距離で価格が止まってローソク足の動く方向が反転するポイントになることが多いことが判っています。

フィボナッチリトレースメントに使われる比率で「押し」「戻り」が予測できます

安値をつけてからの戻りや、高値をつけてからの押しが、この比率で止まることが多いことが判っているので、チャート上では、それが簡単に判るインジケーターを使ってあらかじめこのポイントを予測することが出来ます。

そのインジケーターが「フィボナッチリトレースメント」です。

このインディケーターで押しや戻しになる可能性の高いポイントをチャート上にラインで表示させることが出来ます。このインディケーターの表すラインの中で、特に注目するとよいのが、0.382、0.500、0.618の3つのラインです。

どのようにして測るのか例を挙げてご説明します。

上記のチャートをご覧ください。

この相場では、、上位足で上昇がまだ継続しそうなことが予測できていたので、「買い」で入りたいと考えていました。左側の安値から上昇トレンドが発生し、オレンジの高値部分でいったん上昇が止まり、レンジに入って横ばいを続けていることが判ります。
視線は上目線、つまり上昇トレンド中とみて「買い」で入るには、押し目安値を狙いたいところです。

このような時に、このフィボナッチリトレースメントを使います。

上昇がスタートした左側の安値に100%、現在の高値(オレンジ)を0%にラインを合わせるようにインディケーターをあてはめます。そうすると、23.6%、38.2%、50.0%、61.8%の赤いラインが自動的に表示されます。
つまり、このいずれかで値が止まって再上昇がスタートすると予測しているわけです。

この場合、ちょうど61.8%(水色の矢印)のところで下落が止まり、再上昇をスタートしたことがわかります。

この、下落が止まりそうなポイントを予測してその通りに下落が止まったので、あとは「買い」注文のエントリーポイントを決めればよいことになります。出来るだけ安く押し目で買えば、その後の上昇の利益が取れることになります。

この時の人の動きはどうであったか、ちょっと想像してみましょう。

左の安値で買いで入った人が大勢いました。そのために上昇トレンドが発生しています。トレンドは上昇、とばかりに次々に買いが入ってオレンジの高値のところまで来ました。ここで、ある程度利益が出た人が利益確定し始めたため、上昇が止まりました。しばらく買いたい人と売りたい人のせめぎあいがありましたが、売りたい人が増えたので価格が下がり始めました。

その後、下落はするものの、上位足では上昇が予測できる相場ですので、押し目で買いたいという人が待っています。そしてピッタリと61.8%で下落がとまりました。

何故ちょうど61.8%なのか?そこが人の集団心理の面白いところで、このあたりであれば「買い」いたい、買うのにちょうど心地よい価格と感じたからと言えるのです。

下落中の戻り売りでも同様なことが起こりますので、フィボナッチリトレースメントを高値に0%、安値に100%とあてはめて戻り売りポイントの目途をつけることが出来ます。

まとめ

フィボナッチ比率についていかがでしたか?
とても不思議な現象だととらえる人もいるかもしれませんが、結局は人の集団意思で相場は動いているので、自然の摂理に同調することを妙に納得した方も多いかもしれませんネ

相場は人が作っています。

「この安値で買った人は、今この上昇をどう思っているのか?」「この高値で買ってしまった人はどう考えているのか?」などと、「買っている人」「売っている人」両方の立場に立って相場を観察することが実は値動きを読み、勝っていけるようになれる。と、実力派の多くの勝ちトレーダーは言っています。

チャートの数字だけをみていると人がこれを動かしていることを忘れてしまいがちですが、結局は「相場は人が作っている。」こと決して忘れてはいけないということです。

わたくしも、このように見方を変えるようにしてから相場の読みが一段階アップした経験があります。

ぜひ、心にとめておいて頂ければ嬉しいです。

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