KせんせいKせんせい

今回は、相場転換のチャートパターンについてお話しますね。

桜子さん桜子さん

相場転換ってどんなときの事をいうんですか?

KせんせいKせんせい

相場は必ず、上昇・下落・レンジの3つのどれかの場面にいるっていうお話しましたネ。その相場が変化するときによく出るパターンがあるんです。そのパターンが作られそうな時にいち早く気が付くことが大事なんです。

桜子さん桜子さん

トレンドとレンジではトレード方法が違うから気を付けて、っていう話を聞きました。だから、変化が始まったことにスグ気が付かなくちゃいけないってことですね?

KせんせいKせんせい

その通りです!よく理解出来てますネ!

KせんせいKせんせい

その変化に早く気が付いて、注文を入れるか、もし注文が入っているのであったら手じまいをしなくてはならないんです。だから、変化を予測するために、チャートの相場転換パターンを覚えておくことが大事なんです。代表的なパターンを紹介します。よく現れるパターンなので覚えましょうネ!

相場転換のチャートパターンとは?

 相場転換とはこのようなときのことを言います。

  • 新しく上昇トレンドが発生するとき
  • 新しく下降トレンドが発生するとき
  • 上昇トレンドが終了するとき
  • 下降トレンドが終了するとき

トレンドが発生するときには、いち早くトレンド発生を想定してエントリーすることで利を伸ばすことが出来ます。また、反対に既にエントリーしてポジションを持っているのであれば、トレンドが終了する前に気が付いて利益を確定する必要があります。

いずれにしても、今回紹介するパターンは頻繁に現れるパターンなので、よく覚えておきましょう。

 トレンド転換に現れる3つのチャートパターン

トレンドが変化するときによく現れる3つのチャートパターンを見ていきましょう。これらはトレンドの天井や底に現れます。この3つに共通していることは、全てに「ネックライン」があることです。ネックラインは大変強力なサポート/レジスタンスラインとなり、レートがここで止まることや、抜けると大きく値が伸びるなどが確認できます。

トレンドが変化するパターンを知って相場の転換を予測することが出来るようになれば、トレンド発生の初期にエントリーすることが出来ます。

また、ポジションを持っていた場合には手じまいした方が良いという合図として使うことが出来ます。
例えば、上昇トレンドで利益が乗っている時に、上昇が終わる動きがわかれば、利益を確定する合図と判断して、その後の相場転換で逆方向に進む前に利益を確定することが出来ます。

 

ヘッドアンドショルダー(三尊)

ヘッドアンドショルダーは、人間の頭と肩のように中央の値が高く、両側の高値が低くなるパターンです。その為、Head and Shouldersという名前が付いています。
山が3つ出来るので、トリプルトップとも呼ばれます。

日本では「三尊」という名前が付いていますが、仏像が脇侍を従えて3体並んでいる様に見えることからこの呼び名がついたと言われています。

上昇トレンドが終わる時に見られる大変に強力なチャートパターンです。これが出たときには上昇トレンドがここで終了するシグナルとなります。
大抵の場合、「左肩」の高値をつけ、押し目で一旦押し目をつけた後に大きく値が伸びて「頭」の部分となる高値を付けます。その後、一旦下落するも左肩から押し目をつけた値まで戻った後に再上昇。しかし、高値の「頭」ま値が届かずに下落して「右肩」を作って下降トレンドへ以降していきます。

実際の相場では左肩と右肩の高さは必ずしも同じ高さになるとは限りませんが、概ねこのように中央が一番高い3つの山ができれば、ヘッドアンドショルダーが完成したとみなします。

実際のチャートでは下のチャートのような形で現れます。

 

ネックラインを超えて下落した後、矢印のように、高値からネックランまでの距離と同じだけは少なくとも下落することが予測できます。

トレードをする時の一つの方法としては、ネックラインを超えるところで売りでエントリー、頭の高値からネックラインまでの距離と同じだけの距離下がったポイント(下のグリーンライン)が利益確定ポイントと設定しておきます。

何故なら、高い確率でこの距離は下落するからです。
ですので、利益確定ポイントをこのグリーンラインに設定したら、焦らずに待ちましょう。このチャートを見てもわかる通り、一旦値が上がって小さな山を作りましたが、それ以降も下落してグリーンラインまで来ることを想定していれば、利益を伸ばすことが出来ます。

また、このチャートのようにその後も下落していますので、その時には最量で利益を伸ばすことも可能でした。

 

逆ヘッドアンドショルダー(逆三尊)

 下のチャートは下降トレンドが終了するときに見られるパターンの一つです。ヘッドアンドショルダーが全く逆になった形で現れます。逆ヘッドアンドショルダー、トリプルボトム、または日本語名で逆三尊と呼ばれています。

こちらは、ヘッドアンドショルダーと同様に、下落トレンドが終わる時に見られる大変に強力なチャートパターンです。これが出たときには下落トレンドがここで終了するシグナルとなります。

丁度、ヘッドアンドショルダーを反対にした形で、これが出来上がる過程も、ちょうど上昇と下落を反対に考えると同じです。

ダブルトップ・ダブルボトム

ダブルトップは、上昇トレンドの終わりに出てくるパターンです。下図のように、二つ目の山が高値を更新するかどうかによって3種類あります。真ん中の谷がネックライン(青線のサポートライン)になり、それを下抜けるとダブルトップが完成します。

下図のように、二つ目の山が高値を更新するかどうかによって3種類あります。真ん中の谷がネックライン(サポートライン)になり、それを下抜けるとダブルトップが完成します。

 

実際のチャートではこのような形で現れます。この場合は②のパターンで、同じ高値を付けて下落しています。

 

次は、ダブルボトムです。
ダブルトップの逆に、下降トレンドが終わるときに現われます。

 

 

実際のチャートではこのような形で現れます。この場合は②のパターンで、同じ安値を付けて上昇に転じていったのがわかります。

まとめ

相場転換のチャートパターンは、大変重要ですので覚えておきましょう。
過去のチャートを見ると、どこで相場の方向が変わったか確認できます。その時に、方向が変わった部分に今回紹介したパターンが多く現れていることが判りますので、ぜひ、過去のチャートを検証してみてください。1分、5分の短い時間足のチャートでも、長い時間足の日足のチャートでも、どの時間軸のチャートでもこれらのパターンが頻繁に出てきているのを発見出来ます。

過去チャートの検証というのは、このように、相場転換の時のチャートのパターンを見つけることを指します。過去チャートの検証を重ねて、自分でどこで注文を入れたらよいか、利益確定をしたらよいかなどシュミレーションをすることで、実際のトレードスキルを上げていくことができます。

どうぞ、いろいろな時間足で検証をしてみてください。

トレードがますます面白くなってくることでしょう。

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